この記事は、営業のコンサル「ツバメセールスラボ」が書いています。Webデザインや動画編集、ライティングなどのスクールを卒業したのに、思うように案件が取れない――そんな方に向けて、どこを見直せばよいかを整理しました。
先にお伝えしておくと、案件が取れない原因は「スキルが足りないから」だけではありません。多くの場合、スキルとは別の「選んでもらうための準備」に原因があります。
まず確認したい:「取れない」のはどの段階か
案件獲得は、ざっくり次の4段階に分けられます。どこで止まっているかで、やるべきことが変わります。
- 応募・提案の数が少ない(そもそも出していない)
- 提案しても返事が来ない(書類で落ちている)
- やり取りは始まるが、決まらない(面談・条件の段階で落ちている)
- 1件は取れたが、続かない(継続・紹介につながらない)
「なんとなく取れない」と感じているなら、まずはこの1か月の応募数・返信数・面談数・受注数を紙に書き出してみてください。数字にすると、止まっている段階がはっきりします。
見直しポイント1:応募の数と、応募先の選び方
最初の1件を取るまでは、ある程度の数を出すことが前提になります。一方で、数だけ増やしても、自分の実績と合わない案件ばかりに応募していると返事は来にくくなります。
- 募集文に書かれている作業内容を、今の自分ができるか
- 求められている実績(ポートフォリオ)に近いものを持っているか
- 単価や納期が、実績のない段階で受けられる範囲か
この3つで「出せる案件」を絞ったうえで、毎日決まった数を出すのがおすすめです。
見直しポイント2:提案文が「自分の話」になっていないか
返事が来ないときによくあるのが、提案文が自己紹介とスキルの説明だけで終わっているケースです。発注する側が知りたいのは、「この人に頼むと、自分の困りごとがどう解決するか」です。
- 募集文のどこを読んで、何に困っていると理解したか
- それに対して、自分なら何をどう進めるか
- それを裏づける実績(近いポートフォリオ)はどれか
この順番で書くだけで、同じスキルでも伝わり方が変わります。提案文の組み立て方は、クラウドソーシングの提案文の書き方でくわしく解説しています。
見直しポイント3:ポートフォリオが「案件に近い形」になっているか
スクールの課題作品は、練習としてはとても大切です。ただ、発注側から見ると「実際の仕事でどう使えるか」が想像しにくいことがあります。
- 架空でもよいので、実在しそうなお店・会社を想定して作る
- 作品ごとに「目的」「工夫した点」「かかった時間」を一言添える
- 応募する案件のジャンルに近い作品を、上に並べる
見直しポイント4:やり取りの段階で、条件をあいまいにしていないか
やり取りまで進んでも決まらない場合は、返信の速さや、納期・修正回数・金額の伝え方を見直してみてください。「何でも対応します」よりも、「この範囲なら、この日までに、この金額で対応できます」とはっきり伝えるほうが、相手は判断しやすくなります。
見直しポイント5:1件目のあとに「次」をつくっているか
1件目を納品して終わりにしてしまうと、毎回ゼロから探すことになります。納品のときに「ほかにも困っていることはありますか」と一言聞く、次に提案できることを添える――こうした小さな一手が、継続や紹介につながります。
まとめ:スキルの次に身につけたいのは「選んでもらう力」
案件が取れないときは、スキルを足す前に、まず「どの段階で止まっているか」を確認してみてください。止まっている段階がわかれば、やるべきことはかなり絞れます。
応募・提案・条件の伝え方・継続の取り方は、どれも「営業」の一部です。スクールではあまり扱わない分野なので、つまずくのは自然なことです。
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